ラムサール条約とは

 ラムサール条約は1975年に、水鳥を保全するために発足した条約です。1996年よりカルストの地下水系も保全の対象となり、生物多様性を広く評価する条約となりました。

 日本では、秋吉台がカルストの地下水系を評価され登録されました。現在、世界で2,186ヶ所が登録されており、その内51ヶ所がカルストと関連しています。


ラムサール条約登録条件

 ・法律的諸問題

    現在、平尾台は「種の保存法」「鳥獣保護法」「自然公園法」「文化財保護法」の4つの法律で保護されていま

   す。ラムサール条約登録によって、現在以上の規制はかからないと考えられます。

 ・資質

    保全する価値がある動植物が、その地域に生息しているのかということです。平尾台と広谷湿原には絶滅危惧種

   も多く生息していて、天然記念物・国定公園に指定されています。

・地元の賛同

    この地元が一番のカギになります。みなさんの力が必要ですご協力よろしくお願いします。

 

 


ラムサール条約登録意義

 広谷湿原は、1994年から2014年にかけて60%以上も減少してしまっています。世界的にも貴重な「広谷湿原を含む平尾台カルスト」をラムサール条約に登録することで、より多くの人に知ってもらえます。行政の保全事業が動き出すことも期待できます。「生物多様性」という観点からも評価され、保全及び啓発活動がさらに進むのではないかと考えられます。